北海道旅行の移動手段に、フェリーを加えませんか?
先日、子連れ北海道旅にいってきました。今回は車+フェリーで行ったのですが、子連れ+フェリー旅の相性のよさを多くの人に知ってもらいたいと思い、乗船したフェリー「さんふらわあさっぽろ」を紹介します!
幼い子連れでの北海道旅行となると、
- 空港までの移動
- 飛行機の機内
- 北海道についてからの移動手段
など、不安なことや予約を取らなければいけない事がたくさんありますよね。
そこで提案したいのが、フェリーを利用したマイカーでの北海道旅行です。この旅行スタイルなら、なんと今挙げた不安材料がすべて解消されるんです!
さらに、予約が必要なのは「フェリー」と「北海道でのホテル」だけ。航空券、レンタカー、家から空港までの移動手段など、予約することが多すぎる煩わしさから解放されます!
子連れ+フェリーが相性がいい理由
ではなぜ子連れ旅にフェリーが相性がいいのでしょうか。
“子どもがグズったらどうしよう…”の心配がいらない
『飛行機で子どもがわがままを言って泣き出したりしたら……』
考えるだけでも血の気がひきますよね……。
でもフェリーなら心配いりません!家からフェリーまではマイカー、フェリー船内は個室部屋、北海道に着いてからもマイカー移動。全てがプライベート空間のなかで旅ができるんです!
しかもフェリーは子連れファミリーがたくさん利用しています。船内はムダに着飾った感じは一切なく、ファミリーウエルカムな雰囲気です。世界一周クルーズの超豪華客船みたいなのとは全然ちがうので安心してくださいね。
大きい荷物を引きずって時間に追われることがない
「空港までいく電車の時間」、「飛行機の搭乗時間」、「レンタカーの返却時間」など、飛行機での旅行だと、子どもを抱えて大きな荷物を引きずりながら時間に追いまわされて大変ですよね……
しかしフェリー旅ならば、気にする必要があるのは『フェリーの出航時間のみ』です。
ムダな疲労とストレスがかからないので本当に気楽です!
荷物をまとめるのが楽
飛行機での旅行だと、「持っていきたいけどかさばるから諦めよう」とか、「手荷物とスーツケースに入れる荷物をわける」などといった荷造りが大変ですよね。とくに幼い子連れだと荷物がふえがち。
最後にレンタカーを返すときも、お土産でふえた荷物や車内にだした小物を飛行機仕様にまとめるのってひと苦労ですよね。
でもフェリーなら心配いりません!必要なものは全てマイカーに詰め込んでしまえばいいんです。荷造りでの苦労が格段に減ります!
未就学児は無料!
飛行機だと無料なのは3歳未満。しかも大人のひざ上。
でも、フェリーなら大人1人につき未就学児1人が無料!しかも個室!素敵!
唯一のデメリット
いいことだらけの子連れフェリー旅ですが、唯一にして最大の欠点があります。
- 移動に時間がかかる
フェリーは当然ながら飛行機のようなスピードは出ません。そのため、茨城県の大洗港〜北海道の苫小牧港まで18時間を要します。旅行の日程をくむ際は、フェリーでの移動を1泊と換算する必要があります。
ただ逆に、この時間をかける船旅というのが、情緒があって最高に旅感があるんです。
北海道に上陸した瞬間のワクワク感といったら、飛行機のそれとは全く比べものにならず、やみつきになりますよ!
さんふらわあさっぽろの船内を紹介
ここからはフェリー船内の紹介をしていきます。
さんふらわあさっぽろは7階構造になっていて、1〜4階までが駐車場、5〜7階が客室フロアになっています。
出発すると、安全のために到着までは一切駐車場へは立ち入れないので、車に忘れものがないように気をつけてください。
Wi-Fiは5階の案内所付近で拾えますが、海上なので回線は安定しません。
▽船内の駐車場。係員がたくさんいて細かく誘導してくれるので、困ることはありません。
▽エレベーターは2機あります。中は広げたベビーカーが4台は入るひろさがあります。
▽客室エリアの廊下。
▽5階にコインランドリーあり。
キッズルームと授乳室があって子連れにも優しい!
さんふらわあさっぽろは子連れファミリーにも配慮がされています。
外の明かりを取り込んだ明るくて広いキッズルームと、立派なベビールームもあります。
- 鍵付きの授乳室
- おむつ替え台が2台
- ハンドソープ
- 粉ミルク用の80℃のお湯がでる給湯器
- 離乳食を温めることができる電子レンジ
▽5階中央にある、明るくて広いキッズルーム。2021年現在はコロナの影響で閉鎖していました。
▽5階後方にある、広くてきれいなベビールーム。奥の扉が授乳室。
▽授乳室手前のスペースには、給湯器と電子レンジがあります。
さんふらわあでの食事はどうする?
さんふらわあさっぽろには、6階の前方にレストランがあります。朝食と夕食はバイキング形式です。
大人 | 小学生 | 小学生未満 | |
---|---|---|---|
夕食 | ¥2,000 | ¥1,100 | 無料 |
朝食 | ¥1,200 | ¥900 | 無料 |
夕朝食セット券 | ¥2,600 | ¥1,600 | 無料 |
ここでも未就学児の子連れには優しい値段設定ですね!
また、夕食バイキング終了後の30分間だけラーメンを販売。
翌日の昼には1時間だけ喫茶営業をしています。
食事は必ずしもレストランで食べなくても大丈夫です。乗船前にコンビニなどで買い込んで、海を見ながら食べるなんてのもまた素敵です!
▽できたての料理が並べられています。船の中なのでものすごく豪華なものはないですが、品数はそれなりにたくさんあります。
▽レストランの席。混雑時は入口に案内係がいるので、席の取りあいになったりする事はありません。
▽電子レンジは赤◯をつけた場所、3フロアで計4台置かれています。給湯室内とベビールーム内にあります。
お風呂からの絶景はフェリーでしか楽しめない
フェリー旅の大きな魅力の1つが、この展望大浴場です。
航海中は、窓一面に広がる大海原をながめながらお風呂に浸かることができます!温泉大国・日本といえど、外の景色が「空と海のみ」のお風呂はフェリーにしかないのではないでしょうか。
備えつけのボディーソープとリンスインシャンプーが置かれています。気になる方は持参しましょう。
▽明るい時間に入って特別な体験を味わいましょう!
▽脱衣所は鍵付きのロッカーなので安心です。
▽男性大浴場にもベビーベッドがあります。
▽脱衣所にもトイレがあります。
▽大浴場の備え付けドライヤー。
フェリーってどのくらい揺れるの?酔わない?
大型船なので基本的に揺れはとても小さいです。海が荒れていなければ酔う人はほぼいないと思います。
ただ逆に、荒天で波がたかい日はどうしてもある程度は揺れます。不安なひとは売店で酔いどめのタブレットを売っているので覚えておきましょう。
▽廊下にはエチケット袋が用意されています。酔いやすい人は部屋に持っていきましょう。
参考までに、今回わたしは船酔いしました。吐かないけど気持ち悪くてずっと横になっているくらいの酔い方でした。
酔ったのには理由があって、わたしが乗った日は台風が接近していました(翌日は欠航だった)。風が強くかなり海が荒れていたんですね。こういう天気のときは大型船といえどもさすがに揺れます。
もしも気持ち悪くなってしまったら、とにかく横になっているのが楽です。座っているよりも横になった方が揺れを感じません。
▽6階のレストラン奥のトイレ内には船酔い用の個室なんぞがあります。酔いやすい人は緊急避難場所として覚えておきましょう。
▽シーシック用流しの内部。シンプル。
▽同じトイレ内の普通の個室。きれいです。男性トイレにも赤ちゃん用のイスが備えつけられていました。
まとめ
北海道子連れフェリー旅のメリットをまとめると……
- 子どもがグズっても逃げ場がある
- 電車や飛行機などの時間に追われない
- 荷造りが楽
- 未就学児無料
デメリットは1つだけ
- 移動に時間がかかる
フェリー船内の特徴は……
- 個室に寝泊まりできる
- キッズルームがある
- キレイな授乳室がある
- フェリーでしか体験できない絶景風呂
- 海が荒れてなければ揺れは感じない
子連れはどの個室が1番快適か比較しました▼
基本情報とフェリーターミナルへのアクセス
さんふらわあさっぽろは、商船三井フェリー株式会社が運航する、茨城県大洗町の「大洗フェリーターミナル」と北海道苫小牧市の「苫小牧西港フェリーターミナル」を18時間で結ぶフェリーです。
大洗フェリーターミナル
住所:〒311-1305 茨城県東茨城郡大洗町港中央2
電話:029-267-4133
大洗フェリーターミナルは、高速道路の延伸や圏央道の全線開通によって、関東一円からのアクセスがとても良くなりました。
苫小牧西港フェリーターミナル
住所:〒053-0003 苫小牧市入船町1丁目2番34号
電話:0144-33-9261
苫小牧西港フェリーターミナルも、新しいICの開設によって高速道路からのアクセスがとても良くなりました。
- 中学生以上→大人料金
- 小学生→大人運賃の50%
- 未就学児→大人1人につき1人まで無料